四万十市地域おこし協力隊四万十市地域おこし協力隊

2017年6月27日
桑の葉茶~お蚕さんとこんにゃくの関係

西土佐の小森です。

私が暮らしている西土佐半家(はげ)という地域では、20年ほど前まで養蚕が盛んでした。

うちのすぐ近くにある集会所にはカーテンをめくったら地下室があって、そこでもお蚕さんの作業をしていたそうです。(2年目にして初めて知った)

この地下室は今は使われていなくて、のぞくのもちょっと怖かったです。

 

お蚕さんのごはんとなる桑の木もたくさんあったのですが、今ではほとんどが柚子の木に代わっています。

どうしてかというと、海外から安い絹糸やお蚕さんが流入してきたせいか、次第に養蚕が衰退していき、ここらでは柚子農家さんへと移行していったからです。

それでも、まだ桑の木が残っているところもあります。

桑の実も美味しいですが、もりもり青々とひろがっている桑の葉茶、最近ではメディアでも取り上げられているようなので有名になっていますが、これが健康に良いといわれています。

健康に良いといっても、そんなもの世の中にはたくさんありますので、どんな人に良いのでしょう??調べてみました。

貧血、糖尿病、高血圧、高コレステロール、便秘の方、美肌になりたい人、ダイエットしたい人なんかにはとっても良いです。また、発がん抑制作用もあるという優れもの。

興味のある方は調べてみてください。

いろんな良いことが書いてありますが、桑の葉茶だけにしかない体に良い成分がたっぷりのようです。個人的には、お蚕さんが桑の葉を食べて、あの光沢ある美しくて強い絹糸を紡ぎだすというイメージが強いので、それを人間に置き換えてみる。外見だけでなくて、内側からも、しなやかで美しい身体になりそう~♪

 

さて、身近にあるものなどで健康作りをすることが好きなので、梅雨の晴れ間を狙ってさっそく桑の葉茶をつくってみました!

初めてだったので、新芽に近いところの柔らかい葉っぱと、ちょっとゴワゴワしている葉っぱを分けて、それぞれ作ってみました。

切って、蒸して、干す。

それだけ。簡単!

でも、この「蒸す」っていうことろがポイントで、ただ干すだけよりも甘みが出たり、綺麗な色も出るようです。

味は、わりとまろやか。青臭い感じはないです。くせもなく、とっても飲みやすい!

お茶の葉は煎って揉んでってするので、試しに今度は蒸して揉んでみようかと思います。でも、売られているのは揉んでなさそうですけど。

今回は、車もほとんど通らない半家地区でも峰半家(みねはげ)という高いところにあるご自宅敷地内にある桑の木から葉っぱをいただいてきました。

こういう素晴らしい景色がみえるところです。

峰半家でたたずむ

初めて来た人も、こんなふうに佇んでしまいます。
宗教の営業?に来たかたも、ここに来て動画を撮っていったそうです。この景色で、鳥のさえずりの360度BGM、癒し度100%は確実に超えますね。

峰半家といえば、この辺りにできるこんにゃく芋は、とても美味しいといわれています。
そのこんにゃく芋は桑の木の近くにあったそうです。ところが、桑の木が減ったせいか、こんにゃく芋も昔ほどとれなくなったと言っていました。
桑の木とこんにゃく芋はどうやら相性が良いようです。
あぁ、あのブリブリの美味しい手作りこんにゃくも途絶えたくないなぁ!!

昔、お蚕さんをやっていた頃に桑の葉を摘むのに使っていた道具は、今では山椒の実を摘むために使っていました。

今回、桑の木に焦点を当ててみたものの、関係するものがでてきて、この20~30年ほどで、ここで暮らす人々の生業や、植物や木々の種類、そういうものがガラッと変わっていることがよくわかりました。

私は、正直なところ、一人で養蚕を復活させるまでの力や気持ちはないと思います(国産絹糸貴重ですし、仲間がいればやってみたい)・・・けれど、残された桑の木の生命力をお茶にしたりと活用させてもらえたらなぁと思っています。

桑の葉茶を飲んで、お蚕さんみたいになれるかな。自分の身体でまず実験してみまーす。興味のある方はお分けします。