黒尊川流域担当の高濱です。
1月27日(土)に江川崎で開かれた「健康のつどい」で体験発表をさせていただきました。
集まったのは健康に関心の高い方々、50~60人くらい? 緊張していたので正確な人数かはわかりません…!
しかも、私が発表者の中ではトップバッター!
自分の担当地域以外の方にも話ができる機会、どんなことを話したのか、折角なのでここでもお伝えしたいと思います。
持ち時間は20分。依頼された内容は、私が協力隊業務でやっている「ゆるのん体操」について。はじめてからまだ約4か月で、十分な成果が出ているとは言えません。
内容、どうしようかなぁ。
――今回の発表をきっかけに「ゆるのん体操」を自分の地域でもやってみたい、と呼んでくださる方が出てきたらいいな。
――同時に、せっかく協力隊として呼ばれたので、「協力隊のこと、私以外の人の活動のこと」も伝えておきたい。
私たちの活動地域はどうしても限られているので、協力隊って何なん?と思っている方も少なからずいらっしゃると思うんです。
なので、「協力隊を知ってもらうこと」「ゆるのん体操、やってみようかな~と地域に呼んでもうらうこと」の2つを目標にしました。
自己紹介
- 高濱望といいます。
- 出身は広島県広島市です。「広島に行ったことがある方~?」と聞いたら、結構たくさんの方が手を挙げてくださいました。高知と広島、わりと近いです。江川崎からだと車でしまなみ海道を通って4時間半くらいで帰れます。
- 一昨年8月にこちらに来て、協力隊は2年目です。
- 普段は地域行事のお手伝いをしたり、今回発表する「ゆるのん体操」をいろんな場所でお伝えしています。
四万十市の協力隊のこと
- 「協力隊を知っている方~?」「協力隊新聞を見たことがある方~?」には半分以上の方が手を挙げてくださいました。
- 今、四万十市には8名の協力隊がいて、2名は中村、6名が西土佐にいます。
- 西土佐は、6名のうち3名はミッションがあり、道の駅2名と鮎市場1名が着任しています。道の駅の隊員の1人は商品開発、もう1人はデザインを担当しています。
- 西土佐のほかの3名はフリーミッション型で地域に入っています。今は半家、目黒川流域、黒尊川流域にいます。私は黒尊川流域の担当です。
- フリーミッションの隊員は、地域行事のお手伝いなどを通じて地域の中にしっかり入り込んで、その中から自分のできることを探して色んな活動をしています。耕作放棄地対策でヤギを飼ったり、漫画で外部に地域のいいところをPRしたり。
- 協力隊の任期は最大3年で、基本的に1年ごとの更新です。なので、2年で辞めて残念ながら出ていく人もいれば、自分で仕事と家を見つけ、早く卒業する人もいます。私はありがたいことに家を貸してもいいよ、と言ってくださる方がいたので、協力隊が終わっても黒尊川流域に住んで、そこで宿をやる予定です。
ゆるのん体操をはじめようと思ったワケは…
- 私の今住んでいる奥屋内上集落は高齢化率65%以上の集落です。おばちゃんたちが集まるといつも「腰が痛い~」「わたしのほうが痛い~」「わたしなんて足も~」「ほんまにこたわん!」なんて、口々に“不”健康自慢がはじまります。
- なんだかそれは寂しいな。仕方のないことだとしても、いつもよくしてくれるおばちゃんたちにはできるだけ元気でいてほしい。私にできることはないだろうか。
- リンパケアの資格を持っているので、健康に関わる知識は多少あります。リンパケアの施術はお金をいただいて副業(四万十市の協力隊は副業が認められています)でしているのですが、全員にそれを受けてくれ、と言うわけにはいきません。
- リンパケアには自分でできるセルフケアがあります。私はそれを伝えられるセルフケアマスター資格も持っています。自分でできる方法なら手軽だし、これならたくさんの人に伝えられます。
- セルフケアをさらに簡単に、高齢者でも楽にできるようにアレンジして「ゆるのん体操」と名付けました。「ゆる」はゆる~い、ゆるゆる、という言葉から、「のん」は私の名前が「望」で「のんちゃん」とみんなから呼ばれているので、「ゆるのん体操」です。
- おばちゃんたちの“不”健康自慢を健康自慢に変えたいな、という思いからはじまりました。
- 健康体操というと、一生懸命に体を動かす体操をイメージすると思いますが、ゆるのん体操は「体を楽に動かせるようにするためのケア」です。準備や予防と捉えてください。
いろんな地域で実際にやってみた!
まずは保健課の方や協力隊のいる地域にお願いして、健康の集いに呼んでいただきました。

口屋内では毎週水曜日ゴム体操の前に

口屋内敬老会でもみんなで

奥屋内下では少人数で座ったり寝転んだり

西土佐だけではなく、中村の片魚でも

高瀬からは嬉しい2回目のオファーが!

三つ又の元気な女性たち「足が軽くなった~!」
- 人数は少ないときは5人、多いときは20人くらいでしょうか。
- 会場も広かったり狭かったり畳だったり床だったり色々です。どんな状態でも可能なので、イスに座ったり立ったり寝っ転がったりして、集まった方々の反応を見ながら行っています。なので、内容は毎回、微妙に違います。
- 寝っ転がった状態が一番リラックスできるので、畳敷きの場所だと一番いいかもしれません。
今後の展開と目標
- まだ限られた地域でしかできていないので、「ゆるのん体操」が気になったら、ぜひ気軽に呼んでください。
- 「ゆるのん体操」をお家でも気が向いたときに続けて、例えば「体がちょっと楽になったから外に出る気になったよ~」とか前向きな気持ちになってもらえたら一番うれしいです。
- 来年度の予算次第ですが、「健康自慢大賞」をつくりたいと思っています。協力隊仲間に、枇杷の葉や桑の葉を使った健康茶をつくっている隊員がいるので、大賞に選ばれた人にはもっと健康になってくださいね~とプレゼントするとか、漫画を描いている隊員にデザインしてもらった「ゆるのんTシャツ」をお渡しするとか、そんなことを考えています。
実際にゆるのん体操をやってみよう
- 最初に注意事項です。ゆるのん体操では、「揉まない、押さない、引っ張らない」ようにしてください。あと、「頑張らない」。痛みがある場合などは「無理しない」
- やってほしいこと「撫でる、揺らす、やさしく、力を抜く」。そして「やわらかい言葉」を使います。「さあやるぞ!」ではなく「やってみようかね~」くらいの気持ちで、体の緊張を解いてあげてください。
みなさん、これでいいの?と少し戸惑いながらも一緒にやってくださいました。ありがとうございました。
その後は、栄養士の高麗さんの発表と、市立宇和島病院の梶原院長のご講演がありました。
「西土佐健康のつどい」に私ははじめて参加したんですが、なかなか聞けない貴重なお話もあって、まだ行ったことのない方は来年、機会があればぜひ参加してみてください。
数日後、保健課の方が「参加者さんが『協力隊のこともよくわかってよかったです』って言ってましたよ」と教えてくれました。
さらに、早速「ゆるのん体操」を地域でやってほしいというご連絡もいただきました!
最初に描いた、「協力隊を知ってもらうこと」「ゆるのん体操、やってみようかな~と地域に呼んでもうらうこと」の2つの目標は小さくクリアです♪
こんな機会をいただき、ありがとうございました。地味な活動ですが、ゆる~く頑張っていきます!