四万十市地域おこし協力隊四万十市地域おこし協力隊

2018年7月31日
お世話になりました!&これからもよろしくお願いします。

黒尊川流域担当の高濱です。

一昨年の8月にやってきて、早2年。この7月末で退任します。
年度途中でご迷惑をおかけしますが、私にとってはちょうど2年という区切りであり、今後も西土佐で暮らしていくための決断です。

1年目は黒尊川流域の地域行事のお手伝いなどを通じて、住民のみなさんの顔と名前を一致させることで精一杯でした。
けれど、住んでいた奥屋内上地区では区長さんをはじめ、近所の方たちに本当によくしていただいて、思ったよりも早く慣れることができました。

奥屋内上地区を紹介します!

奥屋内上地域の山茶イベントに関わる人たち

住めば住むほど魅力あふれる地域で、黒尊川探索や紅葉情報の発信を通じて、黒尊川やその周辺の自然の魅力をもっと知ってもらえたら、と試みたのが1年目後半~2年目前半です。

黒尊川遊歩道No.1~3

「黒尊むらまつり」大盛況&紅葉が見頃です!

2年目からは、周りのおばちゃんが毎日「こたわん」「腰が痛い」「私もあっちこっち痛いんよ」などと話しているのを聞いて、リンパケアの資格を活かし「ゆるのん体操」をはじめました。

田舎の年末は餅つきで決まり&ゆるのん体操はじまってます

「第12回西土佐健康のつどい」でゆるのん体操

定期的にお邪魔している口屋内や津賀では「家でもやってるよ」などの嬉しい声も♪
何より西土佐の色んな地域を訪れてたくさんの方に出会えたことで、やっぱり西土佐が好きだな、と再確認しました。

退任後のこれから

縁あって口屋内の家を借りることができましたので、今後はそちらでゲストハウスを開業する準備を進めています。

西土佐の魅力を外の人に知ってもらい、私のように「ここに住みたい」と思う人を増やす一助ができるよう頑張っていきますので、これからもどうぞよろしくお願いいたします!

最後に。

今回の西日本豪雨災害で、四万十市のとなりの宿毛市や愛媛県宇和島市や松野町なども被害を受けました。
私の出身・広島でも、地元の町やそのまわりで友人たちが浸水や土砂崩れの被害に遭っています。
災害ボランティアに参加するため何日かお休みをいただいて帰省しましたが、見慣れた景色が無残に変わってしまったことは、本当に辛いことです。

高知県に移住するとまわりに話したとき、一番心配されたのは災害のことでした。
台風が多く、南海トラフ地震の危険があることはわかっていました。
実際、こちらに来てからのほうが避難勧告が出ることが多く、大雨が降るとみんなが四万十川の水位とにらめっこしています。そしてその度に、みんなが、一人暮らしのあのおばあちゃんは大丈夫だろうか、など隣近所を気にかけています。役場は、ダムの放流量を放送でずっと伝えてくれます。
これくらいの雨なら大丈夫。これくらいになったら危険。あの谷はよく土砂崩れが起こる。そんな経験談を近所のおんちゃんおばちゃんたちはことあるごとに聞かせてくれます。

自然の圧倒的な力を前に、人間はどうすることもできません。
けれど、備えることはできます。
自分のいるところは絶対に大丈夫、とは思わずに、日ごろからの防災の意識が大事だとあらためて思わされた出来事でした。

今もまだ日常生活に戻れていない人が多くいます。自分にできる支援を続けたいと思っています。