大川筋・後川地区担当の協力隊員の佐藤です。
四万十市に来たら武道を習いたいと思っていましたが、ここで出会ったのが「居合道」でした。居合道の流派は全国にもたくさんありますが、その中でも唯一土佐で生まれ、かつては土佐藩門外不出と言われていた「土佐直伝英信流」という流派です。先生の中には半世紀以上も稽古されている方がおられます。
私は、実は鍼灸師なのですが、刀と鍼の刃物の大きさの違いはあるものの体に刺すという行為は両方同じで、その礼儀や所作は共通するものがあると感じ稽古をお願いすることにしました。
実際に行ってみると、やはり難しく始めは正座の状態から立ち上がりながら刀を振るという事が出来ず、慣れていない私は全身が痛くなりました。居合は力だけで行うものではなく、指の先にも集中し心と体と呼吸が整い、そして統一しないと刀からいい音がしません。
鍼灸の治療に使う鍼の直径は髪の毛ほどの細さなので力んでしまっては鍼を打っても痛みが出たり鍼が曲がって簡単に皮膚に刺すことは出来ません。
週2回の稽古は始めてから3か月経ちましたが、最近ようやくいい音が少し出せるようになり、やれる技も増えてきました。
嬉しいことに居合を始めて1か月くらい経った頃、体の痛みがとれたと同時に以前からあった腰や腕の痛みまでも無くなっていました。日本人の体の使い方を自然に学んだのか姿勢も良くなり体の調子がとても良いです。
この道場で居合に出会うことが出来たこと四万十市に来て本当に良かったと思っています。
更に精進し鍼灸の鍼も同じように技を磨いていきたいと思います。
四万十市に来て是非一緒に居合道を始めてみませんか。