こんにちは。
空き家担当の土居です。
今回は、市場調査の方法についてご紹介します。
空き家リフォームには市場調査が必要です。
「物件調査」においては、物件個体の価値を評価しますが、「市場調査」においては、他の地域・物件と比較することで市場価値(相対的な価値)を評価することになります。
具体的には、
1 周辺地域に住んでいる人はどんな人が多いか
公務員が多いのか、非正規雇用者が多いのか、自営業者が多いのか、単身学生が多いのか等です。
月収15万円の人が多い地域では、家賃8万円の高品質な設備の住宅より、家賃3万円のほどほどの設備の住宅が一般的に好まれるでしょう。
一方で、月収3~40万円の人が多い地域では、家賃3万円のほどほどの設備の住宅より、家賃が高くても、より設備が充実した住宅が好まれるでしょう。
2 周辺の競合物件はどんなものが多いか等を調査します。
調査する方法は、3つあります。
① インターネットを活用
② 現地を見る
③ 業者に聞く
① インターネットを活用する方法
物件所在地が位置する地域の賃貸物件を、自分が借りるつもりになってインターネットで検索します。
検索結果で表示された物件がそのまま、競合物件となります。
「間取り、築年数、設備、駐車可能台数 等の諸条件」と「家賃」の関係から、地域の相場を把握・評価します。
② 現地を見る方法
物件所在地から半径2km以内を基準に、多い施設を把握して地域の特性を知ったり、周辺の賃貸物件の数や空室状況を確認して、賃貸のニーズを把握・評価します。
③ 業者に聞く方法
例えば、「この地域で、築〇年で間取りが〇DKで、駐車場〇台の物件で賃貸に出した場合、〇万円だと入居者がつきますか?」といった質問を投げかけたりする方法があります。
ここで一つ注意を要することがあります。業者はボランティアではありませんので、一方的に自分が聞きたい事だけ聞いて去ってしまうのではなく、賃貸で募集する時はその業者に客付けをお願いする等の配慮が必要です。
そして、市場価値を評価することで、空き家の再生方針を決定します。
これが、STEP1の情報(調査)で行う内容です。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
次回では、予算の決め方についてご紹介します。