四万十市地域おこし協力隊四万十市地域おこし協力隊

2017年5月15日
黒尊川のほとりでつくる”山のお茶”

こんにちは。西土佐の小森です。

晴れていると夏みたいに暑くても湿度は低くて、なんとも清清しい気持ちのよい季節ですね。

さて、ゴールデンウィーク最終日5/8に開催された山茶作り体験イベントについての報告です。

毎年大人気だったこのイベント、今年は開催が危ぶまれたのですが(その経緯については、過去のブログhttps://40010city.com/20170405-1047でご紹介しているので、ここでは割愛します。)、協力隊が主体となり、地元のみなさんの多大なるご協力をいただき、加えて、参加者のみなさんのご協力もあり、なんとか開催することができました。

 

前置きはこのくらいにして。

 

当日はお天気にも恵まれて、21名の方々が黒尊川の奥の方、四万十川と黒尊川が合流するあたりから車で約30分ほどのところにある奥屋内小学校(廃校舎)へ集まりました。

受付を済ませて、お茶摘みをするための籠を選びます。色とりどりの籠は、地元の方が持ってきてくださったもの。ちなみに、個人的には腰にひもでくくりつけるタイプが作業しやすいです。

 

そして、開会式。
協力隊5名の自己紹介、地元スタッフのご挨拶とお茶摘みの方法の説明。やっぱりシャイな方が多いです。地元のおばちゃんたちはこの間もお昼ご飯作りを頑張って下さっていました。

開会式を終えて、いざお茶の木のあるところへ。
おしゃべりしながら、植物をみながら、歩くこと15分くらい。

地元のおんちゃんが参加者に声をかけて、摘み方やこういう葉が良いなどのアドバイスもしてくださっていたのですが、それがほんとに素晴らしい。

「地元のおんちゃんに摘み方を教わってから、急激にスピードがあがりました!」
という声もありました。
やっぱり毎年摘んでいる地元の方は違いますね。さすがだなぁ。
こういう自然との接し方、自然利用のうまいやりかた、とかに遭遇すると、たいてい惚れそうになります。

今年は参加者が21名と、前回の30名超えよりも募集定員を少なくしていたためか、みなさんのんびりゆったり思い思いに楽しそうにお茶摘みをしていたのが印象的でした。

2時間ほどお茶摘みを楽しんだらお昼に。
歩いて戻ったり、軽トラの荷台に乗ったりして学校へ戻ります。

「軽トラの荷台に乗るの初めて~!」と嬉しさ満天のお二人。これぞ田舎の醍醐味!こういうのって、子どもだろうが大人だろうがワクワクするものですね~

お楽しみ、お昼ご飯の時間です。
おばちゃんたちが事前に山菜を採りに行くところから始まり、当日も朝早くから一生懸命つくってくださったぬくもり溢れるお料理。協力隊メンバーも一緒に手伝わせてもらいました。

 

おばちゃんたちに一言ご挨拶をいただきまして。
さぁ召し上がれ!
山菜たっぷりお料理バイキング形式です。山菜以外では鹿肉のから揚げも。から揚げで食べたのは初めてですが、これがまた臭みなく絶品でした。ごちそうさまでした。

はい、お腹もいっぱいになったら、”煎って揉んで”時間です。

地元のスタッフだけでなく、毎年参加されている方も一緒にみなさんをリードしてくださいまして、新茶の香ばしい香りとともに愛に包まれたような、そんな”煎って揉んで”時間でした。

煎って、煎って、煎って。
これがけっこう熱いです。手ももちろん熱いですが、足元も気をつけないと燃えそうになります。だからみんな足を開いているのです。

揉んで、揉んで、揉んで。
軽トラの荷台もお茶揉み台代わりになるのです。多様な要望にこたえる軽トラは素晴らしい。
余談ですが、協力隊仲間である原田隊員(女性)のマイカーは軽トラのみというかっこよさ!

手際よく作業も進み、えびらにお茶を干して、お天気も良いし、せっかく黒尊川へ来ていただいたので、行きたい人は黒尊川へ行こうということに。

静かにゆっくり川辺で過ごす人を横目に・・・
川に入りたい気がするけど入れない、そんな子を見つけた河童?えんこう?が子ども二人をひきずりこむ。暑い日でしたが、そりゃ川の水はまだまだ冷たいですよ。夏でも冷たいですもの。

川を泳いじゃった勇気ある二人の映像はこちら。

 

黒尊川から戻ったら、山茶でお茶時間。おばちゃんたちが作ったおはぎ、美味しかったです。

 

そろそろお別れの時間。
今回は小学生未満の参加者は対象外として募集しておりましたが、参加者の親御さんがご自身でみます、ということで小さなお子さんもいらっしゃいました。
そんな小さなお子さんが、他の遊びよりも、何よりもお茶摘みが一番楽しい!と言っていたことに、正直驚きました。
そんなに楽しいこと、大人だけ(小学生以上)で味わおうとしていたのか、とちょっぴり罪悪感。ごめんね。楽しんでもらえて良かった!

みなさんに書いていただいたアンケートでは、嬉しいお言葉もたくさんあり、継続を望まれている方もたくさん。

今回、地元のみなさんにも無理のない形での実施、ということでしたが、実際にはなかなか大変だったようで、来年以降どうなるかはまだわかりません。
あるおばちゃんは、「来年も元気だったらやるよ。」と言っていました。
いろんな条件がうまくかみ合ったら、また開催することでしょう。

参加者のみなさーん、つくった山茶飲んでいますかー??

最後に撮った集合写真、みどりピカピカ、5月の感じが好きです。

なにはともあれ、どうもありがとうございました!!!
また、黒尊川へ遊びに来て下さいね^^