富山地区担当の原田です。
私の住む大屋敷地区の取組が表彰されました!
農林水産省が主催する鳥獣被害対策優良活動表彰の被害防止部門を受賞しました。
取組内容は、集落一丸となって取り組んだ漁網を使った鳥獣害防除ネットの設置と、地区住民が設立した四万十のしずく生産組合による地産外商活動です。
鳥獣害被害は中山間地域に暮らすうえで避けては通れない大きな課題。
田畑の農作物の被害に加え、原木栽培をしているシイタケ、木材となる杉檜の食害(シカにとって樹皮は甘い甘いごちそう)、最近は減りましたが車との衝突など、多岐にわたる被害が発生しています。
そこで大屋敷地区がとった取組は、田畑だけを囲むのではなく、集落全体をぐるりと柵で囲んでしまえ!というもの。
沿岸地域で使わなくなった養殖用の漁網を活用し、集落と山の境界にネットを張って行きました。
キャッチフレーズは「漁網で獣害0」
漁網もまさか山の中で活躍することになるなんて思ってもいなかったことでしょう。
大屋敷地区の取組はすぐに周辺地区へ伝わり、同じ取組が徐々に増えていき、捨てられるはずだった漁網は大人気となり足りなくなってしまったので、途中から金網にランクアップしました。
「ケモノを閉じ込めているのか、人間を閉じ込めているのかわからんにぁあ」なんて笑いながら、現在も月に1度の点検を続けています。
もうひとつの取組、四万十のしずく生産組合による地産外商活動は、「今あるものを、今ある分だけ、喜んでもらえるところに販売する」をモットーに家庭菜園を東京の飲食店やスーパーに販売しています。
今後はさらに踏み込み、取引先との加工品の開発、主力作物の栽培・販売に向けて、地産外商活動を拡大していく意気込みです。
中山間地域の過疎化の要因の1つ地域に「仕事がない」を解消するための取組の1つとして取り組んでいるメンバーの熱い思いは徐々に周辺地区も巻き込んだものになりつつあります。
受賞を受けて、3月14日、市役所にて市長へ報告会がありました。
市長からは、祝辞に加え、更なる発展的な取組への激励のお言葉を頂きました。
受賞に対し、大屋敷地区集落営農組合代表の道倉さんは「みんなが一丸となって自分たちの課題に取り組んだからできたこと」と少し照れながらお話されました。
また、四万十のしずく生産組合代表の山本さんは「受賞がゴールではなく、ここからが始まり。守りだけでなく攻める姿勢で~(省略)」と身の引き締まる言葉で受賞を喜ばれました。
改めて、受賞おめでとうございます。
これからも元気な集落でいられるように一緒に頑張っていきましょう!
一緒に頑張ってくれる方も募集中ですよ・・・移住を検討しているそこのあなた!