2021年4月23日、一条通商店街にある『いちじょこさん市場』に『40010POST』を設置させていただきました。
令和3年度に、地域おこし協力隊の活動として、『四万十市をどんなまちにしたいのか』について話し合いの場を設け、意見交換したいと考えています。
また、話し合いの場を有意義にするために事前にアンケート調査を実施します。アンケートを通じて、四万十市の実情を教えていただけると幸いです。ご協力の程、お願いいたします。
人口・経済等が右肩上がりの社会においては、競争を促進することで国・地域全体が成長するモデルとして機能していました。
しかしながら、人口減少に伴い、市場の縮小が想定される社会においては、供給過剰の構造となっており、現状の延長線上で政策を講じたところで、地域の持続的な発展を達成することは困難な状況となっています。
持続的発展を図るためには、地域外に対して競争力がある産業の育成、デジタル技術の活用等による産業・業態の壁を越えた供給構造の再編等、新たな取り組みが必要となることから、専門的な人材の育成・登用が重要となってきます。
総務省が管轄する事業で、都市地域から過疎地域等に移住した者を、その地域での協力活動を通じて、定住・定着を図るもの(財源は、特別交付税で措置)
地域おこし協力隊でよく、ささやかれることが、地域とのミスマッチです。
自らのスキルを活用して地域の課題を解決して、地域に貢献したいと考える隊員をよそに、地域・役場が望むのは、地域にとって都合のいい移住者(何でも屋・便利屋)であって、前例がなく、かつ、地域に住む方の想像を超えるような活動をして、地域おこしにチャレンジする隊員ではないという事象は、全国各地で生起しています。
また、任期終了後を見据えて活動しようとしても、市場の縮小場面において、さらに新型コロナが蔓延する中、「地域の信用があり、資金力もある地元の事業者」でさえ事業で苦戦している環境下で、協力隊員が新たな事業を展開して結果を出すことは難しい局面だと考えられ、協力隊員の定住・定着は、ますます厳しい状況になると思います。
地域おこし協力隊が地域で活躍できるか否かは、隊員自身の努力が必要なことは言うまでもありませんが、それだけでは到底実現できません。受け入れてくれる地域の皆さんのご支援やご協力が不可欠です。
外から来た人が地域に入ってきて活躍する姿をイメージできますか?
地域に必要なのは、地域の消費を支える移住者ですか? それとも、想いと行動力があれば活躍できる地域であることを証明しようと奮闘する地域おこし協力隊員ですか?
今回は、地域の活性化や地域おこし協力隊員の抱える苦悩について、長々と書き綴りましたが、ここで私が伝えたかったことは、地域おこし協力隊の制度が上手く機能していないのは、受け入れ側である地域に問題があるというような事を言いたいのではなく、「地域の理解やサポートなくして、地域おこし協力隊の活動を成り立たせることは難しい」という現状を地域の方にも知っていただきたかったからです。
「移住者がこの地域に来てよかった」と、「地域の方もこの地域を選んでくれてよかった」と、お互いを尊重し合える環境ができて、はじめて、この制度の威力が発揮されるのではないかと思います。