DIYとは、お金を払って他者(業者)にやらせるのではなく、自身で何かを作ったり、修理したり、装飾したりする活動のことをいいます。「自分でできることは自分でやろう」という理念のもとに行う諸活動です。(wikipedia引用)
DIYというとコストカットのイメージが強いですが、やり遂げた後の充実感・達成感を得たり、ぴったりサイズのものや自分だけのものをつくれたり、誰かと一緒に作業することで想い出をつくれたり、様々な楽しみ方ができます。
まちづくりに、「自分でできることはじぶんでやる人」と「そのネットワーク」が拡がることで、一人一人の行動が地域全体に拡がるのではないかと思います。
DIYは、自分で工夫しながら、自由に考えて行うことができますが、その反面、作業に対しての責任は、自分自身で負うことになります。そこで、大切なことは、DIYは、何でもかんでも自由に好き放題やるのではなく、一定のルールを守った上で行う必要があるということです。
1 法律や条例に抵触するようなことはしてはいけない。特に、建築物の構造(基礎、壁、柱、筋交い等)の強度が低下するような手の加え方をしてはいけない。(例:基礎の破壊、耐力壁・柱・筋交いの撤去等)
2 専門的な資格が必要なことを勝手にしてはいけない(例:電気工事、水道・下水道工事、ガス工事)
3 賃貸住宅で、原状回復できない(元に戻せない)工事を大家の許可なしで行ってはならない
DIYを楽しむためには、「怪我をしない、怪我をさせない」ことが重要です。そして、DIYのスキルを向上させるために重要なことは、「機能から考える」事です。
DIYは、自由な発想ができることが最大の強みです。必要な機能を考えて、その機能を持たせるためにはどうすればいいのか?機能が発揮できていないのであれば、その原因は何か?原因がわからなければ、仮説をたてて検証する。
この考え方が身につくと、DIY以外でもいろんなシーンで役立つと思います。
機能から考えるDIYについては、次号で紹介します。
DIYの最大のメリットは、途中であきらめなければ、必ず成功することです。
「成功するまでやれば、必ず成功する。」これも、当たり前の話ですが、意外に失敗で終わる人が多いです。それは、熱意がないか、途中で継続できなくなるような決定的な失敗をしたか、そもそも目標設定に問題があったことが、原因のほとんどを占めているのではないかと思います。
DIYは自責で行うもので、他責にしても解決できません。それは、まちづくりにおいても同じです。四万十市に住んでる人が四万十市をつくる中で、行政や市民が「国が悪い」「時代が悪い」「少子高齢化が悪い」「コロナが悪い」と誰かのせいにしたところで、誰かが解決してくれるわけではありません。
誰かのせいにした瞬間は、気持ちよく思考停止できて、安らぐことができるでしょう。でも、そうしたことで解決できないことは、火を見るより明らかです。
“まち”をつくるのは、そこに住む“人”です。まちづくりにおいては、自分のことは棚にあげず、それぞれが、自分でできることを行いながら、それぞれのコミュニティで地域活動を行うことが重要です。